【株式会社ジンズ】アイウエアで「あたらしい、あたりまえ」を創る、ジンズで働くということのリアルとは?

エシカル企業で働く人の声

「Magnify Life」をビジョンに掲げ、アイウエアの企画、製造、販売及び輸出入を行う株式会社ジンズ(以下:ジンズ)。環境負荷を減らす循環型アイウエア製造への挑戦や地域共生と活性化、近視進行抑制メガネ型医療機器の開発などをおこなっています。

今回はそんなジンズで新卒社員として働かれている、雀地柚子香さんを取材しました!
コロナ禍真っ只中で就活を行う中で、変化に柔軟な企業に惹かれるようになったという雀地さん。
社会課題への想いや学生時代のご活動、就活やジンズで働くということについてなど、様々なお話をお聞きしました。

<社員プロフィール>

雀地柚子香(すずめじ ゆずか)さん

北海道大学大学院 国際広報メディア・観光学院 観光創造研究コース卒業。
大学院時代は、地方の特産品のブランドをどうすればよりお客さんに届けられるのかについて研究を行なっており、「サステナブル・ブランド国際会議2021」にも参加。現在はジンズの旗艦店である渋谷店にて勤務。

旗艦店での店舗クリエーターとしての仕事とは?

ーージンズでどのようなお仕事をされているのですか?

雀地柚子香さん(以下、雀地):現在はジンズの旗艦店である渋谷店にて、店舗クリエーターとして働いています。様々な業務に従事しているのですが、個人としては昨年10月にインバウンド施策に取り組みました。

昨年10月というと入国者数の上限が撤廃された時期で、海外からお客様が多く渋谷店に来店されるだろうと我々も予測していました。そういったお客様のジンズでの購入体験をより良いものにするために、レンズ説明書を用いながら英語での接客のロールプレイングなどを実施しました。

実際に接客をしてみると、伝わる英語とそうでない英語があるのだなということを実感しましたね。シンプルな説明は伝わりやすいのですが、長い説明になると伝わりづらくて(笑)。

英語で会話する際はスタッフ全員、シンプルに伝えるということを意識しています。また、ジンズという会社をあまり知らないお客様も多いため、安心感を持っていただけるように相手の緊張をほぐせるような会話を意識しています。

学生だからこそできた研究や発信

ーー学生時代はどんなことに興味があって、どんな活動をされていたのですか?

雀地:大学院の時に本格的に社会課題に興味を持ち、地方のマイナーな特産品のブランドをどうすればよりお客様に届けられるのか、地域おこしの手段としてどうすればブランドを大きくしていけるのかについて研究していました。

具体的には、ハスカップという北海道特産の果物のブランド価値を高めるためのプロジェクトを行いました。名産地である厚真町は2018年に北海道胆振東部地震の被害を受けた地域で、その復興支援の要の一つでもありました。ハスカップは北海道以外ではあまり知られていませんでしたが、農家さんの大切な想いを実際に聞いたことで、この特産物や地域の魅力をもっと多くの人に知ってもらいたいと思うようになりました。また、普段廃棄されてしまうような部分(皮など)は染料や名刺の材料の一つとしても活用できるというお話も伺いました。

他にも、学生時代の経験では「サステナブル・ブランド国際会議2021」への参加*も印象深かったです。私の母が勤めている外資系の化粧品会社がいわゆるサステナ企業として認知されていて、その母の会社が協賛企業として誘致されるという縁から参加しました。元々協賛企業として参加することが多く、話は聞いていたのですが、学生の私が参加できると思っていなかったのですごくありがたかったです。

この会議では、私は主にいろんな協賛企業のサステナブルな取り組みについて質問をする立場でした。説明を聞いていく中で、そういった企業の抱える課題が実は内部の共通認識のすり合わせの難しさにあるということをお伺いし、学生だからこその目線で意見を述べさせていただきました。

*「サステナブル・ブランド国際会議2021」の詳細はこちらからhttps://www.sustainablebrands.jp/event/sb2021/

これまでのあたりまえを変えられるジンズに惹かれた

ーー就活時はどんな軸で企業探しをしていましたか?

雀地:私が就活をしていた時はコロナ禍真っ只中で、そういった変化の多い不安定な時勢だからこそ、変化に柔軟な企業に惹かれました

今まで当たり前だった価値観をどんどん変えていけるような会社に入りたい
そんな中で出会ったのが、これまでの当たり前だった風景を変化に合わせてより柔軟に変えていけるような企業理念を掲げているジンズでした

他にも魅力的な企業はあったのですが、堅すぎる職場が合わなかったりワークライフバランスも重視したいというのもあって、最終的にジンズを就職先として選びました。

ーージンズの本選考に進まれた決め手は何でしたか?

雀地:インターンシップに参加した際に感じたアットホームな雰囲気がすごく良くて、それが決め手でした。
参加したのは2020年夏の3daysのインターンシップだったのですが、社員の方とお話ができたり、ワークショップを通じてディスカッションや発表をする機会、フィードバックももらえて。
今実施している1day、2daysでも同じコンテンツを体験できるので、是非参加していただけるとジンズの雰囲気が掴めるかと思います!

ーージンズではさまざまな取り組みが行われていると思うのですが、雀地さんにとって特に印象に残っている取り組みはなんでしたか?

雀地:JINS MEME(ジンズ ミーム)という商品は特に印象深いですね。

このJINS MEMEはメガネ本来の機能を持ちながらも、自分の集中をジンズ独自のテクノロジーによって可視化してくれるもので、快適な仕事をサポートしてくれるんです。意外と知り得ない集中力を普段身に着けるメガネで知れるようにした、「あたらしい、あたりまえ」を体現した商品になっています。

ーージンズへの入社理由は何でしたか?

雀地:自分の意志で活躍の場を選択できること、従来の価値観の枠を超えて人の新しい生活の豊かさを追求できることの2点が入社理由になります。

ジンズは世界一のアイウエアブランドになるという目標を掲げているのですが、ヨーロッパにはまだ進出していません。私は高校時代にスイスに住んでいたので、フランス語・イタリア語・英語が話せます。市場開拓の際には現地の人とのコミュニケーションが欠かせないと思うので、そういった点で自分が会社に寄与したいと感じました。ジンズはジョブチャレンジやキャリアチャレンジ制度といった挑戦意欲のある店舗スタッフが本部に異動できるキャリアパスの制度も用意されています。これが一つ目の「自分の意志で活躍の場を選択できる」という理由の背景です。

もう一つの「従来の価値観の枠を超えて人の新しい生活の豊かさを追求できる」という点についてですが、私はジンズの商材(メガネ)を通じて、一人でも多くのお客様に直接的にも間接的にも「感動する(体験)」を届けたいと思っています。

従来メガネというものは、見ることに特化した視力矯正のためのものでした。そんなメガネをファッションアイテムとして、しかも手に取りやすい価格帯*で提供することを可能にしたのがジンズです。店舗やオンラインショップ(EC)で、お求めやすい価格帯のジンズのメガネを購入することによって、自身の趣味や家族との生活など様々なことに使えるお金や時間の余裕が生まれます。それは結果として、お客様の人生を豊かにすること(Magnify Life)に繋がるのではないでしょうか。

私は0から1を生み出すようなイノベーティブな取り組みをしたいと考えています。しかし、あたりまえを壊し、新しく何かを始めるのは勇気がいることです。ジンズには立場関係なく、理にかなっていれば意見を上司に提案しやすいボトムアップの環境があります。0から1を確立できる環境であり、これまでの価値観を打破するような、ベンチャー精神を持っているので良いなと思いました。

*ジンズのサプライチェーンの人権・労働管理についてはこちら: https://jinsholdings.com/jp/ja/sustainability/supply/04/

「自分自身がジンズの広告塔である」という意識

ーージンズに入社してもうすぐ1年が経つと思うのですが、入社する前のイメージと、入社後のイメージに変化はありましたか?

雀地:入社前はただ「メガネ屋さん」というイメージでしたね。実際に店舗クリエーターとして渋谷店に配属されてからは、「見る」立場から「見られる」立場に変わりました

というのも、渋谷店は単なる路面店ではありません。ジンズというブランドの価値をより多くのお客様に発信する旗艦店であり、様々な方々にご来店いただいています。

会社の大先輩から「自分自身がジンズの広告塔である」という心構えを教えてもらってからは、常にこの言葉を意識して、気を引き締めて仕事に臨んでいます。また、この言葉は向上心を高く持てたり、落ち込んでいる時にモチベーションを上げてくれる言葉でもあります。

ーージンズのミッションやビジョンが社員の皆さんに浸透するように工夫がされていると感じるところはありますか?

雀地:ジンズが掲げるビジョン「Magnify Life」は、人々の人生を豊かにするというもので、マニュアル通りに動くということではなく、お客様満足のために考え行動することが求められています。本部も店舗クリエーターも関係なく全員が一丸となって目標に向かって進んでいるので、自然とビジョンやミッションが浸透しているのだと感じます。

ーー実際にビジネスと社会課題解決を両立するにあたって、難しいと感じる点はありますか?

雀地:社会課題を解決するために会社としても様々な取り組みを行っていますが、お客様に伝わりきっていないのが現況の課題ではないかと思っています。というのも他社でいうと、そこで販売されているコーヒーを買うことによってフェアトレードの支援に繋がるということは想像しやすいですよね。一方で、ジンズでメガネを買ってもそれがどのように社会に還元されているのか想像しづらいように思います。お客様が認知しているジンズのブランドイメージと、実際に私たちが取り組んでいる社会課題解決の認識を擦り合わせていく必要があると感じています。


ーー社会課題解決の取り組みに力を入れている商品等はありますか?

雀地:商品の一つに、「HILO」(イロ)というものがあります。これはスペイン語で「糸」を意味する単語なのですが、環境に配慮したバイオ素材を使用した商品になります。メガネケースやメガネ拭きも素材にこだわっているだけでなくて、デザイン性も追求しているんです。

また、「BRING PLA-PLUS(ブリング プラプラ)」というプラスチックの店頭回収とリサイクルを目的にしたメガネのリサイクルボックスも設置しているので、不要となったメガネは是非こちらのボックスに入れていただければと思います!

ジンズの自然資源の循環に関する方針はこちら:
https://jinsholdings.com/jp/ja/sustainability/environment/02/

ーー雀地さんの中長期的な目標はなんですか?

雀地:中期でいくと、アンケートをベースにサステナブル指標を作っていきたいです。お客様の顧客満足度を数値化して、店舗クリエーターの施策改善に繋げるというシステムがあるのですが、そのシステムを応用してサステナビリティに関する指標の数値化もできるかと思っています。お客様と店舗クリエーターが一緒になってサステナビリティに関する指標を作っていくことによって、よりジンズのイメージを社会課題との結びつきの強いものにしていきたいですね。

長期的なものだと、先ほどもお話したヨーロッパ市場の開拓です。私の強みの一つである語学力を活かせるところかなと思うので、是非そこに挑戦したいです。

“知識武装”はせずに、是非いろんなところに飛び込んでほしい

ーー雀地さんはどんな人と一緒に働きたいですか?

雀地:ゴールに向かって同じ気持ちで一緒に協力していける人、尊敬しあえるような間柄になれる人と一緒に働きたいです。

ーー最後に、エシカル就活マガジンを読んでいる学生に向けて伝えたいことはありますか?

雀地:引き出しを多く持っていることで、自分が目標にしていることや世の中が生きやすくなるようなことを見つける、あるいは見出していける精神を持てるんじゃないかなと思います。エシカル就活を使う学生さんには変に”知識武装”はしてほしくないですし、様々な経験をしていく中で引き出しを積極的に増やしていってほしいですね。

学生は社会人に比べてたくさん時間があり、挑戦しやすい時期だと思います。是非いろんなところに飛び込んで行って、その中で自分に合う会社や活躍できそうな会社を見つけてください。

ジンズは変化に貪欲な会社ですので、もしこの記事を読んでいる方で「より多くの人に新しいライフスタイルや豊かさを追求したい」という方がいらっしゃれば、是非インターンシップへのご参加や店舗へのご来店、お待ちしております!


エシカル就活でジンズの企業情報を見る

*【「エシカル企業」で働く人に聞いてみた!】とは?

ビジネスを通じた社会課題解決に取り組む企業=「エシカル企業」で活躍する社員のインタビュー記事シリーズです。

文:小橋杏実(株式会社Allesgood)
写真:松丸里歩(株式会社Allesgood)

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