【メンバーズ・前編】”MEMBERSHIP”で、「心豊かな社会を創る」をミッションに、本業を通して社会課題解決を行うとは?

エシカル企業で働く人の声

株式会社メンバーズは、「“MEMBERSHIP”で、心豊かな社会を創る」をミッションに、本業を通して社会課題解決を行う会社です。Web運用サービスの提供やCSV事例※の創出など、社会課題解決に向けてWeb業界にて様々な取り組みを行っています。

一方で、Web業界やデジタルの分野における仕事について具体的なイメージが湧いていないエシカル就活ユーザーの方もいるかもしれません。

そこで!

今回は株式会社メンバーズにて実際にCSVの事例に携わっている山田麻由(やまだ まゆ)さんと澤邉杜光(さわべ もりみつ)さんに現在の仕事内容から社風、自身の就活時代についてお話を伺いました。

なお、記事は前半と後半で構成されております。今回はその前半です。

※CSV(Creating Shared Value): 「社会課題を新たなビジネスの源泉として、ビジネスでその課題を解決することで新たなマーケットを創造し、継続的な利益の創出と同時に社会課題も解決する経営手法」のこと。(参考:CSV戦略コンサルティング・CSV型プロモーション実行支援|株式会社メンバーズのWebサイト)

<社員プロフィール>

山田麻由(やまだ まゆ)さん

仙台デザイン専門学校グラフィックデザイン科グラフィックデザインコースを卒業。2015年度に(株)メンバーズに新卒入社。大手ECサイトの大型季節特集案件チームリーダーとして従事。初回のCSV提案から携わりシリーズ化を推進している。

邉杜光(さわべ もりみつ)さん

日本大学生物資源科学部生物環境工学科を卒業。2020年度に(株)メンバーズに新卒入社、大手ECサイトとのCSV事例に携わる。

サイト運用の様々な業務

―現在は株式会社メンバーズにてどんなお仕事をされているのですか?

山田:品質管理を行うディレクター※として、大手EC企業様の季節特集ページ全体の企画や進行を担当させていただいております。

邉:ディレクターとして、サイトの制作や運用、媒体によっては改善のサポートをさせていただいております。私の場合、「キュレーションページ」といわれる、あるテーマに沿って情報や商品を集め、紹介するまとめサイトのようなページを担当しています。テーマは様々で、例えば地方活性化のために、Webのアンテナショップのような形で地方自治体様や出店事業者様の商品をご紹介するサイトや、ECサイトの商品をランキングでご紹介するページなど幅広いテーマを扱っています。社会課題解決型のページの場合は、企画の中身を考えるプロデューサー※のような役割をさせていただいています。

※ディレクター:お客様とやり取りをしながら、企画やクリエイティブ実現に向け案件の進捗管理/制作指揮を執る存在。 

※プロデューサー:企画の全体の戦略を立てるような存在。

「デザイン」「地方創生」「環境保護」それぞれの学生時代

学生時代はどういったことに興味があり、活動していましたか?

山田:私が就活してた時は8年ぐらい前になるので、その時代の影響もあるのかなと思うのですが、正直学生時代はSDGsなど知らないに等しい状態でした。デザインの専門学校で紙媒体を専門で学んでいたので、友達とグループ展を開いて作品を発表するといった活動をしていました。

邉:私は比較的早い段階から社会課題に興味を持っていて、特に地方活性化と環境問題について活動を行っていました。地方活性化の方では、当時「移住」や「関係人口」といった言葉が流行り始めた時で、島根県の定住財団さんが首都圏で行っていた移住促進などのイベントにて運営のお手伝いをしてたんです。環境の方はかなりマニアックで、大学で環境について幅広く学ぶ他に、ミツバチに関する研究やそれを題材にした環境教育を行っていましたね。

邉さん

フランス・パリの養蜂専門学校の演習場にて

社会課題解決へ向けた具体的なビジネス戦略が入社の決め手に

メンバーズへの新卒での入社を決めた理由は何だったんですか?

山田:就活中にメンバーズに出会って、初めてCSVという考え方を知りました。そこで一気にSDGsとかサステナブルという言葉への関心が持てるようになったんです。スキルアップを目的に途中で東京にUターン前提で転勤になったため、今現在は東京で働いているのですが、もともと出身も育ちも宮城県で、仙台オフィスで採用されました。その仙台オフィスができたのは「長期的かつ継続的な震災復興のために現地での雇用の創出が重要だと考えたから」だということがメンバーズのサイトに書いてありました。私も実際に3.11で被災しているんですけど、自分が仙台のWeb業界で働くこと自体が社会の貢献になることにすごく衝撃を受けたんです。その時に、「メンバーズに入りたい!」という意思が固まって、応募しました。

邉:私は留学時代の経験が大きかったと思っています。ミツバチを使って一般の小学生に環境教育をする場があったんですけど、あくまで教育の場での出来事なので、彼らが大人になった時に、自分ごととして、日常生活の中に取り込んでもらうのは難しいと感じました。一方、運営する側は一種の慈善活動やボランティアとして行ってたのですが、大きなインパクトを生み出すには至らなかったんです。では、もっと多くの人に効果的に影響を与えるには、日常生活から課題解決に取り組んでもらうにはどうすればよいのか、と考えた答えがビジネスの世界でした。現代では、アップル社がiPhoneで世界を席巻したように、ビジネスは世の中を変える大きなインパクトを生み出していますよね。この力を生かしながら、でも向かう方向性は社会課題の解決に向かわせる…、そんなことに一役買いたいと考えていました。

そして、企業選びの際には、会社としてどういう方針を持っているのかが大事だと思っていて、当時の戦略VISION2020において気候変動の解決に向かっていくとはっきり書かれていたので、入社を決意しました。

環境は整っていても、機会を掴むのは自分次第

実際に入社後、メンバーズの「社会課題」への取り組みをどのように体感していきましたか。

山田:自分が仙台という土地で一生懸命働くこと自体が社会課題解決の一歩というところでは、体感は日々出来ていたかなと思っています。ただ、実務の面では、入社後すぐはお客様の要望通りにデザインを作ることが多く、部署や自分のスキル、経験などを言い訳にして自分から取り組みをしていなかったと反省しています。入社して何年もたった今、やっと色々と積極的に発言できる気持ちになってきて、サステナビリティ意識が当時はあまり高くなかったお客様の案件で自主提案をさせていただくなど、社会課題解決に向けたコンテンツを制作できるようになったと思っています。

社会課題に取り組む会社に入れば無条件に自分の貢献を実感することができるなんてないですし、誰かがそれを実感させてくれるっていうのもないとようやく気づけました。まずは自分から意識を変えてアクションしていかないと、いつまで経っても社会に貢献は出来ないんだなと、ハッとしました。

社会や日常に変化を与えていることにワクワク

―自主性が求められる中、ビジネスにおけるワクワクを教えてください。

山田:自分の制作したものは我が子なので、それが世に出る瞬間はすごくワクワクします。社会に影響のあるページを作っていると自負しているので、それがユーザーの皆様にどんな反応をいただけるのかなとワクワクする反面、影響を与えるだけに「ミスってたらやばいな…」とか時々思うんですけど、やっぱりワクワクが勝ちますね。

あとは、お客様とかユーザーの皆様から感謝の言葉や感想をいただけたときが、心が踊り「やってよかったな」と思う瞬間ですね。

邉:日常のある場面が変わる、その力になれている、そしてそれが対面ではできない、数万人、さらにすごいページだと数十、数百万単位の人にページを見てもらえるWebならではの大きな影響範囲の中で、できるとワクワクします。特に消費者の意識や行動変革ができたときは、うれしく思います。

私が関わった案件で、ユーザー様から、「このサイトを見て、次回からサステナビリティに配慮しているかという観点を基準にして商品を選びたいと思います」というお声をいただいて。これは本当にうれしかったですね。この観点を持って下さるユーザー様を増やすことができれば、EC出店店舗様が作る商品も変わってくると思いますし、それが、政府によって支援される…とか。まだまだ道半ばですが、こんな未来を作ることの一端を担えるというのが、Webマーケティングならではのワクワクではないでしょうか。 

ここまで株式会社メンバーズで働く上でのポジティブなお話を沢山伺えました!

では一方で、どのような苦悩や課題を抱えているのでしょうか…?

記事は後半に続きます!

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*【「エシカル企業」で働く人に聞いてみた!】とは?

実際に「エシカル就活ーETHICAL SHUKATSUー」掲載企業、「エシカル企業」で働く社員の声をまとめたインタビュー記事のことです。ユーザーの方が、企業のこと、自分自身の働く姿をよりイメージしやすいように、随時更新していきます。

取材:寺原クレオ(株式会社Allesgood)

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